2000年代の同人サイト文化が楽しくて最高だったという話
特に内容のある文章ではなく、8〜10年前に二次創作同人をやっていた人間が「あの頃懐かしいな〜」と浸っている記事。
バナーは200px × 40px、直リンク禁止。
背景と同色の「.」にリンクされたura.html
バトンが回ってきたら「アンカーで...」
つなびぃ。
web拍手のお返事は反転で。
どれもこれも懐かしい。
仕事中もcenterとか打つとき、体にその頃の文化が染み付いているのを時々思い出す。
絵や小説などのコンテンツはもちろんのこと、管理人さんの好みや作風によるサイトデザインの違いも楽しみの一つだった。
思い返すと、その頃は「自身のサイト管理人の自分」と「大好きなサイトに日参するファンの自分」の2つの自分がいた。
まず前者。
自分のことをweb拍手やメールフォームで「好きです、見てます」と言ってくれる人が少なからずいたので「この人たちのためにも、いいものを作ろう!描こう!好きって言ってくれるかな?」と思う自分。
そして後者。
「神〜〜〜!!やばい!!更新されて...表紙の別案!かっこいいーー!実際の表紙もいいけどこっちもいい!あ神のつなビィ・・・靴が写ってる...ヒール...お姉さんっぽい!やばい〜カッコいい〜!!」という自分。
完全に分けられていて、黙々と作業したりサイトの更新作業している時と、画面に極限まで顔を近づけて好きなサイトを巡回している時と、はっきり別れていた。
一番興奮したのは大好きで毎日見てたサイトと、相互リンクになっていたとき。
忍者ツールズで解析を確認して、動悸がめちゃくちゃになった。
実際にサイトに飛んで、「link」ページに自分のサイトのバナーを貼られているのを確認して「マジ〜〜マジで〜」とニヤニヤしながら呟いたのを覚えてる。
その時は「管理人の自分」と「ファンの自分」がぐちゃぐちゃになるような感覚だった。
そのころはまだTwitterはそんなに浸透してなかった。
pixivもあったけれど、創作ジャンルの絵がほとんどで、「絵がめちゃうまくて仕事とかで創作も描いてる人」が絵をアップするようなイメージだった(あくまで個人の勝手なイメージ)。
ブログはだいぶ浸透していたので、ちょうどSNSと個人サイトの過渡期にあった気がする。
別にTwitterとかpixivが嫌だとかよくないと思うとかそういう話じゃない。
自分も00年代後半〜はよく使っていた。
でもそれらのツールの浸透によって、あの、「神に触れるには神殿に赴かなくてはいけない」感じは少し減ったのかもしれないな〜と思う。
実際自分が活動しているときもサイトを持っていない人は結構いた。
同人の個人サイト、独特な雰囲気があってすごく好きだった。
今でいうとアンソロの特設ページとかがあったりするけれど、それがいくつもあってその中にいっぱい萌える漫画、絵、小説が詰まってるイメージ...。
うまく例えられないけれど。
機会があれば作りたいと思っているけれど、「ジャンル」そのものがないし、生活や他のやりたいことに終われてコンテンツも作れない状況。
あの時は青春だったな〜と時々思い出して元気を出している。